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映画『帰ってきた あぶない刑事』、最高傑作だと断言できる8つの理由(5)仲村トオルら演じるおなじみのキャラも大活躍

text by ZAKKY

テレビドラマ『あぶない刑事』として1986年に放送が開始し、これまで7本の劇場版が製作されている人気シリーズの最新作。映画『帰ってきた あぶない刑事』が5月24日より公開中だ。舘ひろしと柴田恭兵演じるタカとユージは健在なのか? 忖度なしガチレビューをお届けする。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 考察 解説 評価】

※このレビューでは映画のクライマックスについて言及があります。未見の方ご注意ください。
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仲村トオルら演じるおなじみのキャラも登場

©2024「帰ってきたあぶない刑事」製作委員会
©2024帰ってきたあぶない刑事製作委員会

 もはやコメディ―リリーフと化した、トオル&カオルにも触れたい。今回もその役回りは変わらないのであるが、前作までとは少し趣が違う。

 タカ&ユージの後輩であり、永遠の後輩キャラ、通称「トロイ動物」。そして現在の港署・捜査課長の町田透。署で先輩2人の噂話をしていると、「呼んだか、トオル」と現われ、びっくりするのは、もはや、お約束パターン。

 今や、ベテランイケオジ俳優である仲村トオルが、大御所2人に囲まれて、頭の上がらない様子を見ているだけで、実に微笑ましい。

 タカ&ユージに「今回の事件には関わらないでください」と釘を刺すトオル。

 上司からも「あの2人を関わらせるな。お前は懲戒処分になるかリッチな生活をしたいか」と問われ、「リッチな生活、ありだな…」と、あっさり保身を優先しようとするトオルに、観客は思わずクスリと笑ってしまう。

 そして、2人を「バカモン!」と一喝する町田透課長。このかつての近藤捜査課長(故・中条静夫)を彷彿とさせるシーンは、一瞬、旧作における近藤捜査課長シーンの姿が映し出され、ファンたちは目を潤ませるに違いない。

 続いて、通称「カオル」こと、真山薫(浅野温子)。

 横浜港警察署少年課。巡査→少年課長→警部→重要物保管所所長を歴任。その後、刑事を辞め、タカ&ユージと共にニュージーランドに移住したが、2人曰く「ニュージーランドのヤギと結婚したんじゃないか」と、数年間、消息不明であった。

 彼女は、シリーズにおいて、完全にキワモノキャラであり、ただ、コスプレをして登場するだけのポジションに過ぎなかった。

 今回は、SNS上で伝説の女性シンガーとして夏子になりすまし、横浜のクラブで客を呼ぼうとするしょうもない人物として、タカ&ユージと再会する。正体がカオルだと知り、拍子抜けする反面、ホッとする2人。

 今回のカオルは、本気で夏子を探しに来た2人と絡むことで、がっつり物語の本筋に関わっているのだ。

 さらに話が進むと、「カオルさん、どうしているのかなあ?」と気にかけながら車を運転していたトオル。すると、飛び出してきたカオルがその車に跳ねられ、ボンネットに打ち上げられる。フロントガラス越しにカオルの変顔と、2人が互いに顔を見合わせる描写は笑わらずにはいられない(カオルに幸い怪我はないようだ)。コメディ―リリーフ同士の再会シーンとして、とてもナイスなアイデアであった。

(文・ZAKKY)

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