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映画『帰ってきた あぶない刑事』、最高傑作だと断言できる8つの理由(6)土屋太鳳の活躍ぶりも見逃せない

text by ZAKKY

テレビドラマ『あぶない刑事』として1986年に放送が開始し、これまで7本の劇場版が製作されている人気シリーズの最新作。映画『帰ってきた あぶない刑事』が5月24日より公開中だ。舘ひろしと柴田恭兵演じるタカとユージは健在なのか? 忖度なしガチレビューをお届けする。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 考察 解説 評価】

※このレビューでは映画のクライマックスについて言及があります。未見の方ご注意ください。
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タカ&ユージの娘役(?)を務めた土屋太鳳の活躍

©2024「帰ってきたあぶない刑事」製作委員会
©2024帰ってきたあぶない刑事製作委員会

 ヒロイン2人についても言及しよう。

 夏子はかつて、タカ&ユージを魅了した横浜のクラブで歌うシンガーであった。現在はタカ&ユージと因縁のある男・フェイロン(岸谷五朗)のビジネスパートナーであるステラ・リーと名乗っている。

 結果論で言うと、海堂巧一味との攻防の最中、娘である彩夏と再会し、優しく抱きしめる。しかし、自分が母親であるとは告げず、海堂巧一味によって殺害されてしまう。

 この、あぶデカにおける「タカが愛した女性は殺される」パターンは、わかってはいたけど、やはり辛い。とはいえ今回、夏子のことを母親だと気付いていない彩夏に真実を伝えなかったことで、物語がシリアスなトーンに落ち込むことはない。

 そして、彩夏を演じる、土屋太鳳のなんとも言えないイノセントな存在感が素晴らしかった。

 特に愛車のハーレーのメンテナンス中に、タカが「あんまりいじると、壊れやすくなるよ」と優しい目線でアドバイスするシーンは、まさに父と娘のような雰囲気が漂い、これまでになかったタカの表情が見られる。

 ラストバトルでは、ユージが彩夏を護衛。

 彩夏を抱きながら「大丈夫か?」と気遣うシーンも、ただ単に依頼人を守るというだけでなく、「ひょっとしたら、自分の娘ではないのか?」という父性が垣間見え、これまた、これまでには見られなかったユージの姿がそこにはあった。

(文・ZAKKY)

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