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映画『帰ってきた あぶない刑事』、最高傑作だと断言できる8つの理由(7)ラスボス役・早乙女太一の存在感が素晴らしい

text by ZAKKY

テレビドラマ『あぶない刑事』として1986年に放送が開始し、これまで7本の劇場版が製作されている人気シリーズの最新作。映画『帰ってきた あぶない刑事』が5月24日より公開中だ。舘ひろしと柴田恭兵演じるタカとユージは健在なのか? 忖度なしガチレビューをお届けする。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 考察 解説 評価】

※このレビューでは映画のクライマックスについて言及があります。未見の方ご注意ください。
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ラスボス役・早乙女太一の存在感

©2024「帰ってきたあぶない刑事」製作委員会
©2024帰ってきたあぶない刑事製作委員会

 そんなラストバトルでは、ラスボスである銀星会会長・前尾源次郎の息子で、タカ&ユージに強い恨みを抱えるベンチャー企業「ハイドニック」の社長・海堂巧と対峙。

 個人的には、海堂を演じた早乙女太一に、拍手喝采である。本作で早乙女が演じた役は、ラスボスとは言え、風格も何もないただの下衆な小悪党である。

 前作『さらば あぶない刑事』におけるラスボス、キョウイチ・ガルシア(吉川晃司)の足元にも及ばない、ヘタレ感。探偵であるタカが銃を所持しているわけがないと、高をくくっていたが、あっさり脚を撃たれ「殺す!」と、発狂するチンピラ加減。

 まず、ラスボスをこのような人物に設定した点にリアリティーを感じる。その役を演じ切った早乙女太一は、「エリートぶっているが、実はヘタレチンピラ」という、ドラマ『六本木クラス』の御曹司役を想起させる役を、見事に演じている。

 また、中盤でタカとユージと初めて対峙した際に「腐った魚みてーな目してるな」と言われるのだが、そのセリフが言い表すとおりの濁った目をしているのには驚いた。

(文・ZAKKY)

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