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単発ドラマでも手を抜かない…山田涼介の演技にかける熱

山田涼介
山田涼介Getty Images

さて、山田が原田眞人監督の作品に出演するのは、2021年10月公開の映画『燃えよ剣』に続いて2回目。『燃えよ剣』では、沖田総司役に抜擢。病に冒されていく様を見事に演じた。撮影にあたっては1週間で8kgの減量を行ったといい、頬がげっそりとこけ、誰の目にも明らかに衰弱した姿で、夭折した天才剣士を説得力豊かに演じきった。

ちなみに山田は、遡ること2015年8月放送『24時間テレビ38「愛は地球を救う」』(日本テレビ系)内で放送の24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』でも、脳腫瘍を発症し、若くして亡くなる高校生・諒平役を熱演している。

当時22歳でありながら、学生服が驚くほど似合っており、そちらに注意を奪われかけたが、そこで見せた芝居は凄まじく、入院後の体や表情の変化を繊細に表現していた。単発ドラマだからといって手を抜かず、キャラクターに命を吹き込むために、細心の役づくりをする。当時から山田の演技にかける熱量は半端なものではなかった。

原田監督は『BAD LANDS バッド・ランズ』公開にあたり、「沖田総司が現代に甦ったらこうなるのではないか」というコンセプトのもと山田をキャスティングしたと明かし、「魂を食いちぎられた」と語っており、山田の芝居を称賛している。

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