随所に現れるイマジネーションの世界
本作のもう1つの特徴といえば、イマジネーションの世界を表現した場面。八虎が青色に見えた早朝の渋谷を浮遊するシーンや、“縁”という言葉から金属を連想するシーンなど、原作でも印象的な場面がVFX技術を使って再現されている。
劇中に使用される400点以上の絵は役者と作家が実際に描いている。リアリティ溢れる手触り感と、VFXなどのデジタル技術を融合させた本作のアプローチは、実写化における成功パターンとして今後も踏襲されていくのではないだろうか。
物語の内容はもちろんのこと、作品の随所に感じられる熱いパッションをどうかご堪能あれ。
(文・苫とり子)
【作品情報】
眞栄田郷敦
高橋文哉 板垣李光人 桜田ひより
中島セナ 秋谷郁甫 兵頭功海 三浦誠己 やす(ずん)
石田ひかり 江口のりこ
薬師丸ひろ子
原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規 “Yaffle”
主題歌:WurtS「NOISE」(EMI Records / W’s Project)
製作:映画「ブルーピリオド」製作委員会
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ワーナー・ブラザース映画 ©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
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