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新曲「Re:Re:」に泣いた…総集編を劇場で見るべき理由とは? 映画『ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』考察レビュー

text by 苫とり子

はまじあきによる4コマ漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』を原作とした人気アニメを再編集した映画『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』が、現在公開中だ。テレビ版の総集編だからと視聴を躊躇っている方のために、今回は、劇場で見る「ぼざろ」の魅力を徹底解説する。【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】(文・苫とり子)

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

総集編だと侮るなかれ!
新曲&新規カット増し増しの感動作

『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』
©はまじあき芳文社アニプレックス

『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』が8月9日(金)に封を切った。本作は6月7日(金)に公開され、興行収入6億2,000 円、観客動員数40万人を突破した映画『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』の続編となる。

 原作は「まんがタイムきららMAX」(芳文社)にて、2018年からはまじあきが連載中の4コマ漫画「ぼっち・ざ・ろっく!」。極度の人見知りで陰キャなギター少女“ぼっちちゃん”こと後藤ひとり(青山吉能)が、違う高校に通う伊地知虹夏(鈴代紗弓)に誘われ、ロックバンド「結束バンド」に加入するところからストーリーが展開されていく。

 2022年10月〜12月に放送されたTVアニメでは、現在放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)で話題を呼んでいる吉田恵里香がシリーズ構成を担当。原作の魅力はそのままに、ぼっちが個性豊かな仲間たちとともにバンド活動を通して成長していく笑いあり涙ありの青春群像劇として完成させた。

 アニメ『鬼滅の刃』のOPテーマ「紅蓮華」(LiSA)を手がけた草野華余子、KANA-BOONギターボーカル・谷口鮪、シンガーソングライターのヒグチアイといった錚々たるメンバーが劇中歌の制作に携わっており、音楽アニメとしての見ごたえも十分。略称「ぼざろ」として、アニメ好き、音楽好きはもとより幅広い層に愛されている作品だ。

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