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Netflix実写版『シティーハンター』が世界的成功を収めた5つの理由&数少ない欠点(5)唯一残念だったポイントは?

text by ZAKKY

80年代を代表する名作漫画「シティーハンター」。待望の日本版実写映画がNetflixで配信中。主人公・冴羽獠を演じるのは鈴木亮平。今回は、原作を愛するライターが、全世界1位の快挙を成し遂げた本作の物足りなかったポイントを忖度なしでレビューする。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー】

残念ポイント① 槇村秀幸の超絶名シーンがカットされている

『シティーハンター』
©北条司コアミックス 1985

原作ファンから見ても文句なしの出来栄えに収まっている実写版『シティーハンター』だが、欠点と思われるシーンも少なからずある。一つは、槇村の超絶名シーンがカットされているという点だ。

原作で槙村は、大量の麻薬を売りさばきたい新興組織の組長から、敵対組織の抹殺依頼を受ける。しかし彼はそれを断る。

そして、背後にいる銃を向けた組員の手に向け、テーブルナイフ投げ、組長の額には銃を突きつけて圧倒する。

「悪魔に魂を売る気はない。悪魔はドブネズミに劣る」と。

「カッコいい~~!!」筆者はこのシーンの実写版再現を観たくて再生ボタンをクリックしたわけだが、「は!? …ちょ、何でないねん!」と、残念な気持ちになった。

「少ししか出番のない槇村の超絶クールな名場面であり、安藤政信が再現したら滅茶苦茶かっこええやん! 5分ありゃ、できるやん!」といった話である。

本当に、ここだけは残念・無念である。原作にはない獠と共闘するシーンはあるが、はっきり言って、そのくだりは獠1人で闘っていてもまったく問題がない。

原作の槇村の冷静沈着で、獠にも負けない腕利きのスナイパーであることが表現されている上記のシーンがあれば、彼が死ぬシーンの深みはグッと高まったのではないだろうか。

(文・ZAKKY)

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