時代にそぐわない?
往年キャラクターのギャグシーン
また、本シリーズにお馴染みのシーンとして、”もっこり”と呼ばれる女性への絡みがある。獠のアプローチは、ハンマーで殴られるなど、香によってお仕置され失敗するのがお約束だ。
昼行燈である獠のダメな部分を演出するギャグシーンでもあるが、必ず阻止されるとはいえ、このセクハラ描写に嫌悪感を覚える人も多いだろう。それにもかかわらず、前作にも増して過剰になったように思え、映画館の大画面で見たときにくどさを感じてしまった。
なかには、このギャグシーンがないと、『シティーハンター』ではないと思うファンもいるかもしれない。いずれにせよ、当時繰り返されてきたセンシティブな表現をどう扱うかは、往年の人気キャラクターを現代の価値観に合わせる際の課題である。