『HANA-BI』【ネタバレあり】あらすじ
犯人を射殺したことが原因で懲戒処分となった西は、闘病中の妻・美幸に贅沢をさせようと思い立ち、ヤクザに借金をすることに。
一方、西の元同僚である堀部は、下半身不随になったあとに刑事の職を辞し、妻子に去られて一人車椅子生活を送っていた。去り際の妻から絵を描くことを薦められた彼は、日々絵を描く趣味に打ち込んでいた。
西はヤクザから借金した金を、堀部への画材道具のプレゼントや、殉職した部下・田中の妻への送金に充てるうち、次第に借金が膨らんでいく。借金に追われる西はある日、銀行強盗を計画。スクラップ屋を営む男と手を組み、盗んだタクシーを改造したパトカーに乗りモデルガンを携えて、警官姿で銀行に押し入る。強盗は見事成功し、ヤクザへの借金を返済した西は、妻の美幸と共に車で鎌倉方面へ旅に出る。
そんな西の元へ、返済金の元手を西が銀行強盗で捻出したと知ったヤクザたちが追ってくる。西は、妻・美幸との間に残された残り少ない時間を惜しみ、旅先に現れたヤクザ3人を全員殺害。
しかし、さらにもう一人の人物が西を追っていた。ヤクザたちを殺害し終えた西の元へと現れたのは、西の元部下である中村だった。西の犯罪行為の数々を知り、彼を捕えるためにやってきた中村は、西と対峙する。
「もう少し時間をくれ」と中村に願い出た西は、妻・美幸と共に拳銃で命を絶つのだった。