俳優たちの鍛え抜かれた肉体美
黒木翔吾役を演じた横浜流星は、鋭い眼光と飢えたオオカミのようなギラギラした表情を見せ、さらに、中学時代に極真空手で世界一となり、自ら「俳優になっていなかったら格闘家になっていた」と語るほど、その動きには全く違和感がない。さすがに役作りのためにボクシングを学び、プロテストに合格したというエピソードがある通り、スポーツ万能ぶりをいかんなく発揮している。
一方で、世界王者の中西利男役に窪田正孝がキャスティングされたことに筆者は興味があった。窪田の印象として“肉体派”のイメージが想像できなかったからだ。黒木の試合を視察に訪れながらも、試合をよそにずっとスマホをいじってスカした態度の嫌味なキャラクターなのだが、いざ、試合のシーンとなるとバキバキに仕上がった肉体美を披露している。
先ごろ、「第一頸椎剥離骨折」により休養が発表された窪田だが、それほど重傷ではないとのことで、ひとまずは周囲を安心させた。様々な役柄を器用にこなせることから、映画、テレビドラマに引っ張りだこだったことから過労もあったことだろう。まずは焦らず十分に休んでもらって、復帰の時を待ちたい。