オリジナルキャラクター・ジュリオとアンナの関係性に注目
本作は、ダークマイトのほか、オリジナルキャラクターが登場する。
ひとりはアンナ・シェルビーノ。ダークマイトのかたわらにいるが、実のところは、特殊な個性を持っているために利用されているだけである。資産家シェルビーノの令嬢で、本来は朗らかな性格だが、一際目立つ個性のせいで辛い半生を送っていた。声は生見愛瑠が務めている。
そんなアンナを追うのがジュリオ・ガンディーニだ。シェルビーノ家に仕える執事でアンナのことは「お嬢様」と呼んでいる。が、そのお嬢様の命を狙っているというポジション。ダークマイト制圧を目指す出久らと共闘することになる。声を務めるのは宮野真守だ。
このジュリオというキャラクターが沼である。
丁寧な言葉遣いの中ににじませるキツ~イ態度。「お嬢様」の命を狙っているはずなのに、垣間見えるアンナへの愛情。丁寧さの中に見える粗暴さは彼の過去を思わせ、深堀りしたくなること間違いなしだろう。
特にラストのジュリオはギャップとツンデレに弱い人ならたまらないはずだ。そんなジュリオを、ぶっ飛んだ役も超絶イケメン役もこなす宮野真守が演じるのだから心臓に悪い(褒め言葉)。
また、ジュリオとアンナの関係性も涙なしには見られない。ふたりの個性もそんな関係性を強化するものとなっている。ヒーローたちの活躍と併せて注目したいポイントだ。