永瀬廉演じる清義の暗い過去
ある日、無辜ゲームを問題視していた教授の奈倉哲(柄本明)が視察するが、エリートである馨が発案したものということもあり、“お咎めなし”とし、その場を去る。
しかしある日、清義と美鈴が無辜ゲームをすることになる。
清義は、16歳の頃に起こした児童養護施設の施設長をナイフで刺した事件を暴露されていた。
その当時の新聞記事を貼り付け、清義を中傷する言葉を記したビラを学内にバラ撒かれたのだ、名誉棄損の被害を受けた告訴者として、審判者の馨(けい)に無辜ゲームの開廷を申し入れたのだ。
清義を貶めようとした犯人を捜し出し、清義はゲームに勝利する。
しかし、清義は犯行に用いられた、昔の児童養護施設での集合写真や傷害事件を報じる当時の新聞記事を、誰がどうして手に入れたのかと気になり、犯人の同級生に尋ねる。その答えは「正体のわからない何者かから与えられた」だった。
次の日の朝、大学に行く途中の電車の中で清義は、痴漢被害にあったふりをしようとしている女子高生を見かける。ターゲットの男性の襟元には弁護士バッジが付いていることに気付いた清義は、女子高生に行為を思い留まらせる。
その女子高生はサキといい、お金に困っていそうでワケありな様子の彼女から、清義はほろ苦い自らの過去を思い出す。そのせいで大学に遅刻した清義は、美鈴が欠席していると知り、彼女のアパートへ向かう。