ロースクールを卒業したそれぞれの運命
美鈴はより悪質な嫌がらせを受けていた。美鈴の自宅のドアスコープにアイスピックが突き刺されるほか、自転車をパンクさせられたり、ネット記事の投函をされたりもしていた。
そのネット記事が報じていたのは女子高生による痴漢詐欺。記事そのものは美鈴とは無関係なのだが、「美鈴の過去を知っている」という含みがあるようで不気味なことこの上ない。
清義はネット記事を投函された現場を押えようと張り込むが、失敗に終わる。一方で、美鈴のアパートの住人が怪しいとにらんだ清義は、美鈴の上の部屋に目をつける。
清義の読みは当たり、美鈴の上階の空き部屋に住みついていた浮浪者の沼田大悟(大森南朋)を取り押さえ、彼が投函の実行犯と判明するが、沼田は“裏バイト”として雇われたに過ぎず、そのクライアントの正体が誰かは知らなかった。
清義と美鈴の過去の罪を知るその黒幕はそれから姿を現さず、2年が経過し、清義と美鈴はロースクールを卒業。
その後、清義と美鈴は司法試験にも合格。清義は晴れて弁護士となる。一方、馨は大学に残り法学者になる選択をする。そんな清義のもとに、馨から「久しぶりに、無辜ゲームを開催しよう」とメールが届く。
無辜ゲームの詳細は分からず、清義は無辜ゲームにかこつけた同窓会なのだろうと感じ、別の地方で司法修習を受けていた美鈴も出席するとあって出席する。