片手の天元といい勝負ができるまでに成長した炭治郎
また1話から3話までの時点で顕著だったのが、炭治郎が想像以上にパワーアップしていることだ。前期での「上弦の鬼」との戦いを経て、痣(あざ)が表れ、身体能力が大幅に上がったシーンは印象的だった。
そもそも基礎体力のレベルアップが著しい。モブ隊士たちとの体力の差は歴然で、走る速度が2倍くらい違う。みんながヘトヘトのなか、元気にごはんを食べている。もはや、まわりのモブ隊士たちも「上弦ってどんな感じなの?」と興味津々で、炭治郎のファンみたいな態度になっていくのが面白い。
特に夜の山中で天元と戦うシーンは圧巻だ。片手の天元と一進一退の攻防を繰り広げるまでに進化しているわけである。
そして山中での戦いを通して、モブたちは自分の力の限界を知る。「僕らは絶対上弦に勝てないんですけど、柱や炭治郎なら勝てると確信しました! サポートするために訓練します!」という、すがすがしいほどの負け犬宣言をする。
このセリフを炭治郎が満面の笑みで黙って聞いているのが、ちょっと怖い。「いやいや、そんなことないよ! みんなも一緒に頑張ろうよ!」くらい言ってもいいんじゃないか。モブたちがちょっとみじめすぎるぞ。
今後は柱稽古を通して、炭治郎がさらなら進化を遂げるシーンも出てくるだろう。彼の成長にも注目だ。