さすがの貫禄で難役を好演
楊端和/長澤まさみ
長澤まさみ【Getty Images】
前作で八面六臂の大活躍をみせた楊端和(ようたんわ)。「山界の死王」と呼ばれる山民族の王であり、嬴政と協定を結ぶ。その頭脳明晰ぶりは、今回も健在であり、長澤まさみは原作の楊端和を見事に再現するにとどまらず、独自の色を加えてみせた。
今回、戦闘シーンはないものの、物語冒頭から登場し、戦局が何やらおかしいことを察知する。そして、王騎と龐煖を激突させ、趙の勢力を広めようとする李牧の狙いを見事に言い当て、嬴政に知らせるという重要な役割を果たすのだ。
この場面における、楊端和(長澤まさみ)と、嬴政(吉沢亮)の、「~~がーーだったとしたら、どうする?」「まさか、だったということか!?」といった謎解きミステリーのような会話劇も実によく構築されている。
出演シーンは少なく、派手なアクションシーンがないとはいえ、楊端和の知的な部分がクローズアップされており、彼女を目当てに劇場に足を運んだファンも、十分満足するのではないだろうか。
(文・ZAKKY)
【関連記事】
【写真】映画『キングダム 大将軍の帰還』劇中カット一覧
壮絶すぎる最後…最も輝いた俳優は? 映画『キングダム 大将軍の帰還』シリーズ最高作となった5つの理由。考察&評価レビュー
日本映画史上最高のアクション俳優は…? 驚異の身体能力を誇るアクター5選。スクリーンで躍動する名優をセレクト