映画『キングダム』最終章、キャラクター再現度をガチ評価(7)山崎賢人“信”とのコンビネーションが最高だったのは?
text by ZAKKY
漫画家・原泰久による大人気コミック『キングダム』実写化シリーズ最終章となる映画『キングダム 運命の炎』が公開中だ。今回は、映画版キャストの再現度に着目し、実写版で最も活躍したキャストは一体誰なのか、原作ファンのライターが忖度なしでジャッジする。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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信とのコンビプレーが熱い
羌瘣/清野菜名
清野菜名【Getty Images】
さて、ここからは、原作に沿ったストーリー上、本作では脇に回った女性キャラクターたちに注目していきたい。
清野菜名演じる羌瘣(きょうかい)は、千年を超える歴史を持つ伝説の暗殺一族の末裔。1作目からすでに原作ファン仰天のアクションを見せつけ、その小柄で可愛らしいルックスからは想像もつかないえげつない戦闘能力は、本作でも健在だ。
見せ場は序盤で訪れる。龐煖の攻撃によって重症を負った信の代わりに剣を振るうシーンである。「トントンターン」と深呼吸をしつつ口づさみながら、飛び跳ね、敵を攻撃する。清野菜名の身体能力の高さに今更驚かされることはないだろうと高を括っていたが、あまりにも美しい跳躍に目を奪われてしまった。
『キングダム』には魅力的な女性キャラクターは多いが、中でも、華麗なアクションを身上とする羌瘣に憧れる人は多いのではなかろうか。彼女の身のこなしを必死で真似しようとする子供たちの姿が目に浮かぶ。
また、何事にもすぐに熱くなる信と、常に冷静な羌瘣は好対照である分、互いの足りないところを補う名コンビだ。本シリーズでも、無茶な行動をしようとする信を羌瘣が冷静に諫めるシーンが随所にあり、見どころの1つになっているが、シリーズ最終作である本作では、これまで過酷な戦場を共に生き抜いてきた互いへの信頼感が垣間見え、両者の共演シーンでは胸の高鳴りを抑えることができなかった。
(文・ZAKKY)
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