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映画『キングダム』最終章、キャラクター再現度をガチ評価(9)再現度が完璧な上に新しい色を加えた俳優は?

text by ZAKKY

漫画家・原泰久による大人気コミック『キングダム』実写化シリーズ最終章となる映画『キングダム 運命の炎』が公開中だ。今回は、映画版キャストの再現度に着目し、実写版で最も活躍したキャストは一体誰なのか、原作ファンのライターが忖度なしでジャッジする。(文・ZAKKY )【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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さすがの貫禄で難役を好演

楊端和/長澤まさみ

長澤まさみ

長澤まさみ【Getty Images】

 前作で八面六臂の大活躍をみせた楊端和(ようたんわ)。「山界の死王」と呼ばれる山民族の王であり、嬴政と協定を結ぶ。その頭脳明晰ぶりは、今回も健在であり、長澤まさみは原作の楊端和を見事に再現するにとどまらず、独自の色を加えてみせた。

 今回、戦闘シーンはないものの、物語冒頭から登場し、戦局が何やらおかしいことを察知する。そして、王騎と龐煖を激突させ、趙の勢力を広めようとする李牧の狙いを見事に言い当て、嬴政に知らせるという重要な役割を果たすのだ。

 この場面における、楊端和(長澤まさみ)と、嬴政(吉沢亮)の、「~~がーーだったとしたら、どうする?」「まさか、だったということか!?」といった謎解きミステリーのような会話劇も実によく構築されている。

 出演シーンは少なく、派手なアクションシーンがないとはいえ、楊端和の知的な部分がクローズアップされており、彼女を目当てに劇場に足を運んだファンも、十分満足するのではないだろうか。
 
(文・ZAKKY)

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