映画『記憶にございません！』＜あらすじ、ネタバレ＞ニヤリとする結末とは？隠れキャストは？ラストまで徹底紹介

映画『記憶にございません!』【ネタバレあり】あらすじ

　そして、黒田は、できることに取り組もう、と井坂に相談を持ち掛ける。ここで井坂は、「K2プラン」を取りやめられたら手助けすると条件を出す。「K2プラン」とは、かつて黒田が提案した「2つ目の国会議事堂建設計画」だった。

　しかし、なんと黒田は、人情で「K2プラン」の取りやめに成功。返す刀でこれまでグレーにしてきた事柄をすべて謝罪し、古群とも話をつける。仕方なく黒田の要求を呑んだ井坂は、次なる一手として、鶴丸への対策を練る。

　一方、その頃、国内はアメリカ初の日系女性大統領、スーザン・ナリカワ（木村佳乃）の来日の話で持ちきりだった。しかし、黒田の心中はおだやかではない。なぜなら、記憶喪失前の黒田が、得意のゴルフや手料理を披露する約束を取り付けていたからだ。

　記憶を失った今の黒田は、ゴルフや手料理はおろか、英語すらままならない。なんとか場を取り繕いたい井坂は、ゴルフは以前よく同行していた鰐淵（ROLLY）、料理は寿賀に手伝ってもらい、英語は「Me too」で乗り切るよう進言。なんとか難所を切り抜ける。

　だが、夕食後、黒田は忖度の無い発言をしてしまい、大統領の機嫌を損ねてしまう。席を蹴って立ち去る大統領に、鶴丸は、「次の総理を探さないと」とほくそ笑む。なんとも気まずい雰囲気の中、大統領と首相の共同会見が開催される。

　しかし、この場での大統領の発言は、意外なものだった。率直に腹を割って話す姿勢の黒田を絶賛したのだ。「これをきっかけに新たな日米関係を築いていこう」と感動的なスピーチを述べる大統領。さらに黒田は、古郡にスキャンダル写真を撮らせ、鶴丸を辞任に追い込むことに成功する。

　内閣再生に成功した―。誰もがそう思った矢先、特大級のスキャンダルが発覚する。なんと、井坂と聡子の不倫現場写真が流出したのだ。

　不倫が明るみ出た井坂は、黒田に辞職を申し出る。しかし、「君が必要だ」と言い、井坂を引き留める。この言葉に感銘を受けた井坂は、誠心誠意黒田に尽くすことを誓う。

　一方そのころ、聡子は首相官邸を抜け出し、姿をくらまそうとしていた。黒田は、国会中継を利用し、そんな彼女に愛の言葉を伝える。聡子は、逃亡中に目にした「君を愛している！」の言葉に感化され、黒田のもとに戻る。

　そして、2人は、報道陣に囲まれる中、熱い抱擁を交わす。この様子は、篤彦の「お父さんみたいな政治家になりたい」という言葉とともに日本中に伝わり、国民の信頼を得るきっかけとなった。

　一方、黒田の成功を妬んだ鶴丸は、黒田を暗殺しようとしたり、未成年の篤彦の飲酒写真を古郡に密告しようとしていた。しかし、古郡も黒田の姿にすっかり魅了され、鶴丸の申し出を拒絶した。

　そんなある日。秘書官の番場が、黒田の小学校時代の作文を見つけ出す。そこには、自分の性格を変えられない悩みと、頭に石が当たって記憶喪失になればもっと素直な自分が出せる、という黒田少年の想いが綴られていた。

　もしかして記憶は戻っていたのか…？黒田は、番場の問いに、「国家機密だよ」と答えるのだった。

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