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ドラマ『岸辺露伴は動かない 密猟海岸』ファン絶賛の4つの理由&唯一の欠点は?(1)原作では端役の泉京香の活躍が素晴らしい

text by ZAKKY

NHKにて2020年より、毎年放送されている人気ドラマ『岸辺露伴は動かない』。2024年5月10日に短編『密漁海岸』を原作とする最新話が放送された。今回は原作をこよなく愛するライターが本作を解説。原作との相違点に着目して魅力を紐解いていく。(文・ZAKKY)

絶賛ポイント①原作では端役であった泉京香をヒロインに仕立て上げた演者と作り手の素晴らしさ

飯豊まりえ公式インスタグラム
飯豊まりえ公式インスタグラムより

岸辺露伴とは1986年から続く世界的な大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦)の第四部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する、キャラクターである。

人気漫画家であり、天から授かったギフト能力(原作ではスタンド能力と言う)「ヘブンズドアー」は、対峙した者を本にしてしまい、中に書かれているその人物の人生を読めてしまう。

さらに、露伴自身が本の中に「~~をする」などと書き込むことによって、その人物はその通りの行動を取ってしまうという、『ジョジョ』の中でもかなりチート級な能力を持ち合わせ、プライドの高い一面があるなど、ちょっと屈折した性格も人気を博し、スピンオフ作がいくつも作られている。

さて、そんな岸辺露伴の実写化に関する今や常識的とも言える見解を、最初に述べておきたい。

今回も、岸辺露伴役の高橋一生、担当編集者である泉京香役の飯豊まりえは、完璧な役作り・演技であった。

2人とも、漫画だからこそ成立していた奇抜な「ジョジョファッション」を当たり前のように着こなし、ビジュアル面で独自の奇妙な世界観へと視聴者をいざなうことに成功している。

特に編集者・泉京香は、原作ではそもそも一見キャラであった。

それを実写版では欠かすことのできない狂言回しも含めたヒロインキャラとして成長させた、制作陣と飯豊まりえ氏に、毎回、感嘆せずにはいられない。

(文・ZAKKY)

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