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中盤の“ビックサプライズ”に胸アツ…米津玄師「がらくた」の評価は? 映画『ラストマイル』考察&評価レビュー

text by 苫とり子

監督・塚原あゆ子×脚本・野木亜紀子×プロデューサー・新井順子の黄金トリオが手掛ける映画『ラストマイル』が現在公開中。『アンナチュラル』(TBS系、2018)『MIU404』(同局、2020)と同じ世界線で起こる連続爆破事件を描く本作のレビューをお届けする。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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※この記事では映画のネタバレに関する記述がございますため、ご注意ください。

【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

『アンナチュラル』『MIU404』ファン待望の映画がロケットスタート

映画『ラストマイル』
©2024 映画『ラストマイル』製作委員会

 TBSドラマ『アンナチュラル』『MIU404』と世界線が交差するシェアード・ユニバース・ムービー『ラストマイル』が、公開3日で興行収入9.7億円を突破するロケットスタートを切った。

 はじめに、この映画では中盤に“ビックサプライズ”が待ち受けている。その内容に関しては言及しないが、ネタバレ一切なしで本作を論ずることは難しいため、未視聴の方は注意しながら以下のレビューを読み進めてほしい。

 物語は、主人公の舟渡エレナ(満島ひかり)が世界最大規模のECサイト「DAILY FAST(通称:デリファス)」の関東センター長として赴任してくるところから始まる。直近の目標は、米サンクスギビングデーの翌日に行われる大安売り「ブラックフライデー」を成功させること。流通業界最大のイベントに合わせて派遣社員を大量雇用し、エレナもチームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と忙しなく業務に当たる。

 しかし、ブラックフライデー前日、センターから配送された荷物が次々と爆発する事件。残りの爆弾がいくつあって、どこにあるのかわからず、日本中を恐怖に貶めていく。

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