映画『魔女の宅急便』【ネタバレあり】あらすじ
さっそく入った依頼は、パン屋のお得意様のマキの甥・ケットへの誕生日プレゼントの配達だった。ジジとそっくりの黒猫のぬいぐるみを預かったキキは、張り切って仕事を請け負ったものの、強風に煽られて、プレゼントを森へ落としてしまう。
このままでは配達の時間に遅れてしまうため、キキは、ひとまずぬいぐるみのフリをしたジジを届け、森の中に落ちたぬいぐるみを探しに行く。
ぬいぐるみは、森の中で暮らす絵描きのウルスラに拾われていたものの、破けてしまっていた。キキは、森の中の小屋を掃除する代わりに、ウルスラに裁縫をお願いする。その後、ケットの家の犬の手助けもあり、ジジは、無事に戻ることができた。
配達の仕事も軌道に乗り始めていたある日、トンボから、自身の所属する飛行クラブのパーティーへ招待される。
パーティーへ向かうため、急いで仕事をこなすキキだったが、依頼人の老婦人が、機械の故障で孫の誕生日パーティーに届けるパイが焼けていないといい、キャンセルしたいと申し出る。
キャンセル料を支払いたいと言う依頼人に対して、キキはカマドの火を起こし、パイを焼くのを手伝う。パーティーに間に合わせるため、大雨の中、大急ぎで配達をするキキだったが、一生懸命運んだものの、届け先の孫娘の無愛想な態度にショックを受け、パーティーに行かず、全身びしょ濡れのまま眠った結果、風邪を引いて、数日間寝込んでしまう。
その後、体調が回復したキキは、オソノからお届け物を頼まれる。届け先の「コポリ」という人の家に向かうと、トンボが出てくる。そこでキキは、パーティーに参加できなかったことを謝罪すると、トンボは飛行クラブで作った、自転車にプロペラがついている人力飛行機に乗って、飛行船を見に行こうと誘う。
2人で自転車に乗り、勢いよく坂道を下っていると、正面からやってきた車と衝突しかけるが、その瞬間自転車がふわりと浮いて回避した。しかしバランスを崩して自転車から落ちてしまい、人力飛行機は無残にも壊れてしまうが、キキは笑い、2人は打ち解けていくのであった。
海岸で2人が語り合っていると、トンボの友達が通りかかる。すると、キキは急に不機嫌になってその場を去ってしまうが、自分の態度に自己嫌悪するのであった。
家に戻ったキキは、ジジと話せなくなっていることに気づく。何かを察したようにホウキにまたがって飛ぼうとするキキだったが、うまく飛べずに、魔法の力が弱くなっていることを認識したキキは、宅急便の仕事ができなくなってしまう。
そんな時、落ち込むキキの元に、ウルスラが訪ねてくる。彼女に招かれて気晴らしに森の小屋に泊まりに行くことにしたキキは、ウルスラに励まされる。
翌日、小屋から帰ったキキは、以前パイの配達を受けた老婦人の家に招かれる。その時、使用人のバーサが見ているテレビのニュースで、飛行船が風に煽られて制御不能な状態であると知る。飛行船を繋ぎとめていたロープの先に、トンボがしがみついたまま、上空へ飛んで行った様子を見たキキは、トンボを助けようと無我夢中で走り出した。
道中、掃除夫が持っているデッキブラシを借りたキキは、空を飛ぼうと試みる。全身に力を込めて必死で飛ぼうとするキキ。デッキブラシでの飛行はホウキと違い、あちこちに暴れまわり、なかなか言うことを聞かない。
それでも間一髪のところでトンボを救出したキキは、街中の歓声を浴びる。キキは再び魔法を取り戻し、より一層宅急便の仕事に精を出すのであった。