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高山みなみの一人二役ー配役の魅力

『魔女の宅急便』ウルスラ(左)、キキ(右)
魔女の宅急便ウルスラ左キキ右© 1989 角野栄子Studio GhibliN

本作のキャスティングのポイントは、キキとウルスラの二役を演じる高山みなみだろう。

『名探偵コナン』の江戸川コナンなど、普段は少年を演じることが多い高山だが、本作では多感な悩める少女キキと、美貌としたたかさを兼ね備えたウルスラを好演。特に二人が会話をするシーンは、一人二役とはとても思えないほど見事に演じ分けている。

高山によれば、当初はウルスラ役のオーディションを受けていたが、難航していたキキ役のオーディションにも参加して合格。その後、宮崎のたっての願いで、ウルスラ役も担当することになったという。

なお、本作には、キキとウルスラをはじめおソノ、コキリ(キキの母親)、老婦人さまざまな年代の女性が登場するが、宮崎はこれらの女性を「年代の異なる一人の女性」として想定していたという話がある。高山の「一人二役」には、このコンセプトが如実に反映されているのかもしれない。

また、高山以外にも、ジジ役の佐久間レイやおソノ役の戸田恵子ら、ベテラン声優が多数出演。非専業声優では、老婦人役の加藤治子が気品あふれる見事な演技を披露している。

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