広瀬すずの魅力が最大限に発揮

Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」 1月9日(木)よりNetflixにて世界独占配信
Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」 1月9日(木)よりNetflixにて世界独占配信

 そんな三女と正反対な性格で、生き方をしているのが広瀬すず演じる四女の咲子。末っ子らしく家族の関心と愛を浴びて、自由に育ってきたような女性に見える。そしてドラマ内での咲子の生き様はとてもハードだ。同棲当時、風呂無しアパートで生活をしながら、恋人でボクサーの陣内(藤原季節)を支えてアルバイトをしていた咲子。チャンピオンとなった陣内には多くのファイトマネーが転がり込み、一気にセレブリティーへ転身。咲子は金があることを姉妹にも自慢するような、嫌な女になる。

 この女を演じる広瀬すずが最高だった。毛皮のコートを羽織るなど、華美な格好に身を包み、オープンカーに乗った金満妻に成り上がる。そこには以前、風呂無しアパートでボクサーの恋人を支えていた姿は微塵も見られない。

「仕事と貯金ねえ。それだけで女は幸せかな。私は仕事も貯金もないけど、ああ、女に生まれて良かったなってしょっちゅう思ってるもんね」広瀬すずの美貌が最大限に活かされている。鼻にかかった口調も余韻のある話し方も、まさに嫌味ったらしい女。でも納得。でもでも、咲子のきらびやかな生活は長く続かなかった。

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