横浜流星のヒゲ姿が醸し出す新たな魅力
弊サイトではこれまで『わかっていても the shapes of love』について、私から編集長への強烈プッシュにより、2回ほど追っかけレビューを掲載してきた。今回がその最終回となる。
“鎌倉にある美大の彫刻学科で助手として働く美羽(みう/南沙良)は、臨時講師として出会った、芸術家であり、大学講師の香坂漣(こうさか・れん)に惹かれている。周囲には公言しない、体の関係もある。才能にあふれ、容姿端麗、ミステリアスな雰囲気の漣の周囲には、いつも女性の陰がある。ある日、彼の幼なじみでキュレーターの今井千輝(ちあき/鳴海唯)が不治の病により、亡くなってしまう。この一件にひどく傷つき、落ち込む漣。美羽との関係はどうなるのか。同時に同じ大学の同僚や生徒の間にも、わかっていても、止められない恋心が渦巻いていた”
昨年末に配信された第6話〜7話を辿ると、千輝が亡くなるというのは悲しい場面ではあるけれど、恋の当て馬としては最強すぎた。あと少しで届くはずだった互いの思いが突如、死によって断裂されて、そこから立ち直ることができなくなる漣。第6話の終盤が「ああ、こう来るか」というシーンなので注目してほしい。
第7話で目が止まるのは、ヒゲが伸びっぱなしで無気力になってしまった横浜流星の姿。第1〜6話までは美術の才能に対する自信にあふれて、いつも女性を従えて、特定の女性と交際することを否定していた(才能以外は)クズ男だったのに。空気の抜けた風船のようになっていた。この姿、非常に艶っぽくてそそられる。