「プロ意識の高さに感心し、何度も助けられた」
妥協しないプロフェッショナルな演技へのアプローチ
―――成宮さんとは初タッグとなりましたが、共演される前にどのような印象を持たれていましたか?
「成宮さんは、ベテラン俳優なので演技に関して私があれこれ言うような俳優ではないなと感じていました。成宮さんが演じた役は、非常に難しいキャラクターなので、どう一緒に作り上げていくか、どう信頼関係を築いていくかを考えていました」
―――どのように信頼関係を築かれていったのでしょうか?
「撮影を通して少しずつです。でも、何かをじっくり話し合って決めていくという関係ではなかったと思います。私自身、うまく言葉にして説明しきれない部分も多く、『こんな感じです』と伝えても、それをすぐに納得してもらえない場面がありましたが、それでも成宮さんは、『やってみます』と受け止めてくれる方で、そういった姿勢からも、深い理解力と、信頼を置ける人柄を感じました」
―――実際に成宮さんをじっくり撮ってみて、どのような印象を持たれましたか? 役者としての魅力についてちょっとお聞きできますか?
「自分がどう見られているのか、何を求められているのかをご自身で理解されている方で、そのプロ意識の高さに感心しました。さらに、納得いくまで妥協しない姿勢も印象的でした。私がOKを出しても、『こうしてみたいからもう一度やらせてください』と提案してくださることもあって、そういった真摯な姿勢に何度も助けられました」