なぜ銀が後藤家の当主にまで上り詰めることができたのか?
そんな彼女に近づいていったのが当時の村のしきたりに疑問を持っていた神山正宗(倉悠貴)。同時に彼女の狂気に最も“あてられて”しまったのも彼である。正宗は銀の体に溺れていき、狂っていく。
彼女が腹に子を宿した際には、甘い言葉に乗せられ、新たな世界を作ろうと決心する。きっと彼の中では正しい正義があって決めたのだろうが、客観的に見ると明らかにずれている。それも銀の仕業なのではないか。
後藤銀は周囲を狂わせる能力を持っている。現在の後藤家の様子を見ていても明らかだったが、問題は彼女が最初から狂気を備えていたことだ。何か大きかきっかけをもってして後天的に狂っていったわけではなく、最初から普通の人間ではなかった。それを象徴するように銀は襲ってきた村人に応戦し、殺してしまう。
決して不可抗力とは言い切れない事件をきっかけに、銀は村を追放されてしまう。来乃神に生贄として捧げられ、縛られたまま山奥に連れて行かれる。そこに謎の山賊(谷中敦)が現れ、多くの謎を残したまま第5話は幕を閉じるのだった。
村でなぜ人を喰うようになったのか、そしてなぜ銀が後藤家の当主にまで上り詰めることができたのか。今後のカギを握っているのは謎の山賊であることは間違いなく、意図的に血なまぐさい内戦が引き起こされことが想像される。