恒松祐里が醸しだす妖艶さ
第5話はこれから起きる新たな抗争の“前フリ”とも言える段階にあり、これまで配信されてきた4話と比較するとかなり静かめな印象を受ける(それでも一人銀によって葬られているのだが…)。そんな中で、新キャラとして妖しい光を放っていたのが後藤銀を演じた恒松祐里だ。
「色事しか知らん」と評される若かりし銀の艶やかさを丁寧に生み出し、その声や目つきであらゆる異性を誘惑してみせる。過去編では、金次と正宗がその魅力に取り憑かれているが、無理もないと感じさせるほどの妖艶さを醸す。
同時に、色事に溺れているだけの人間ではないこともしっかりと強調する。村人を返り討ちにするシーンから、捕らえられて高らかに笑う場面まで、人として何かが欠落していることがはっきりとうかがえる。
恒松自身は透明感もあり、凛とした印象も際立つだけに、後藤銀としての彼女はこれまで見たことがない新たな人物像を形作っている。
現代の後藤銀を思い浮かべれば、ここから過去の銀がどんどんと狂気の道へと突き進んでいくことは確実だ。その中で、恒松の演技がどのように変化していくかもしかと注目したいところだ。
(文・まっつ)
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