厳しい環境を乗り越えたからこそ感じる自信

阿部顕嵐 写真:武馬怜子
阿部顕嵐 写真:武馬怜子

―――キャリアについて伺います。阿部さんは芸能界でのキャリアが長いですよね。キャリアのスタートから現在まで振り返って、強く印象に残っていることはありますか?

「10代の頃はグループを組んで活動していたのですが、最初に加入したグループは、マイケル・ジャクソンの振付師さんが振り付けを担当していたんです。まだデビューはしていなかったけれど、とても期待されているグループなんだと感じました。当時は中学生でまだ子どもだったので『エリートコースに乗ったのかな』と思ったりワクワクしましたね(笑)。

ただ、指導は厳しかったです。体力作り、ダンスレッスン、芸能界における礼儀や振る舞いなど、ダンスの基礎とこの世界で生きていくために必要なことを学びました。朝から晩まで屈伸運動とかアスリートのようなダンスの基礎練習もあり、大変でしたが、僕は体育会系の一面もあるので、厳しい指導で良かったです。あの時代があったから、今の自分がいるんだと思います」

―――厳しい環境を乗り越えた経験があると、その後に大変なことがあっても、あの時代を乗り越えたから大丈夫と思えますよね。

「そうですね。どんなに忙しくても、あの経験に比べれば大したことないじゃないかと思えますから」

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