ドラマ『ガンニバル』シーズン2考察&感想。ラスト2話にして衝撃展開…なぜか柳楽優弥”大悟”の涙にシンクロしたワケ【ネタバレ】
text by まっつ
「あなたの常識が、食われる」。ドラマ『ガンニバル』シーズン2が3月19日より、ディズニープラス スターにて配信中だ。本作は、閉ざされた村社会で常識が揺るがされるヴィレッジ・サイコスリラー。さっそく現時点で公開中の7話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
『ガンニバル』いよいよ最終章に突入――。
終わらせるはずだった。しかし、思ったような結末を簡単には見せてくれない。
いよいよ最終章を迎えた『ガンニバル』シーズン2。16日に第7話が配信され、ついに大悟(柳楽優弥)と恵介(笠松将)の2人がましろ(志水心音)の元へたどり着いた。
第5話と第6話では2話を使って後藤家の過去が描かれた。いかにして今の後藤家が生まれ、あの人が誕生したのか…。実のところ、あの人は後藤銀(倍賞美津子)の息子・白銀で、村からつまはじきにされたという経緯があり、人を喰っていた。
凄惨な過去には同情する余地があったようにも思うが、聞かされた大悟は「さっぱり意味わかんねえよ」と一蹴。彼からしたら奇妙な村の掟に家族が巻き込まれたため理解できるが、後藤家の人間であの人の実の息子である恵介はどのような胸中だったのか。
誰にも死んでほしくない、村の風習には疑問を持っている、しかし後藤家のつながりも大事にしている。恵介はこれらの思考がブレずに混在したまま、白銀と対峙することになる。