映画『この世界の片隅に』【ネタバレあり】あらすじ
呉市の北条家には、すずと周作に加え、周作の父・円太郎、母のサンが一つ屋根の下で暮らしている。新しい生活に馴染みはじめた矢先、周作の姉・径子が娘の晴美を連れて実家に戻ってきた。
すずはせっかちな往子とウマが合わず、なにかと衝突ばかりを繰り返す。一方で娘の晴美を可愛がり、面倒を見るようになった。
戦況は刻一刻と変わり、アメリカ軍による空爆は激しさを増す。円太郎は空襲によって手に怪我を負い、入院するハメに。すずは晴美を連れてお見舞いに行くが、その道中で空襲警報が鳴る。
急いで防空壕に駆け込むも、晴美はすずの手を離れ、外に出て行ってしまう。すずはその後を追うが、晴美は埋もれていた不発弾によって落命。すずも片腕を失ってしまう。
娘を失った往子はすずを責め立てる。すず自身も自責の念に耐えられず、空襲警報が鳴る中、ふらふらと外に出て行ってしまう。周作は、自暴自棄になったすずを全力で守り抜くのだった。
すずは北条家を離れ、実家に帰ろうと決意する。そんな矢先、広島市に原子爆弾が投下された。数日後、周作と共に帰省すると、市内は辺り一面焼け野原となっていた。2人は呆然とするが、そんな中、1人の少女が隻腕のすずを母親だと勘違いし、近寄ってくる。
すずと周作は戦争孤児となった少女を養子として迎え入れ、呉の実家に連れて帰ろうと決めるのだった。