ホーム » 投稿 » 日本映画 » 配信作品 » 2023年最高の韓国ドラマ…圧巻の面白さのワケは? ディズニープラス『ムービング』徹底考察&感想レビュー » Page 4

見事にハマったキャスティング。親世代の恋物語にときめく

ミヒョン役のハン・ヒョジュ【Getty Images】
ミヒョン役のハンヒョジュGetty Images

ボンソクを演じているのは、「それでも僕らは走り続ける」(20)や「わかっていても」(21)で可愛い後輩キャラを演じたイ・ジョンハ。

本作の役作りで30キロ増量したという根性に脱帽だ。ヒス役は「還魂パート2」(22)で注目を浴びたコ・ユンジョン。ガンフン役は「今日のウェブトゥーン」(同)の漫画家役が記憶に新しいキム・ドフン。

3人とも20代半ばだが、制服姿も違和感なく演じている。子供世代の初々しい初恋物語と同じくらい、若かりし頃の親世代のピュアな恋物語には胸キュン要素が満載だ。

チョ・インソン演じる冷徹で寡黙な工作員ドゥシクがミヒョン(ハン・ヒョジュ)にだけは心を許し、ジョークまで飛ばしてしまう様子は微笑ましい。

彼が国から追われる身となった後、「(会えなくて)死にそうだった」とミヒョンに会いに戻るシーンは切なくも甘い名シーンになっている。

一方、ヒスの父ジュウォンと母ジヒ(クァク・ソニョン)の出会いから結婚に至るまでの過程はほのぼのとロマンチック。リュ・スンリョンは、恋に不慣れながらも健気なジュウォンを好演している。

ドゥシクとジュウォンは仕事でタッグを組み、厚い信頼で結ばれていくのだが、2人の愉快なバディぶりにも注目だ。

1 2 3 4 5 6 7
error: Content is protected !!