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ネタ見せから始まる稽古初日

和田正人
写真:wakaco

―――大波康平さんの相方である安部浩章役を演じた駒木根隆介さんとは、コンビの絆を表現するために、撮影前や現場ではどのようにコミュニケーションを取っていましたか?

「これまで出演してきた映画では、撮影前にキャスト全員が集まって顔合わせをし、『何々役の誰々です』と自己紹介をした後、台本の読み合わせ、という流れが一般的ですが、本作は全然違いました。事前に『タモンズさん、このネタを何本か覚えてください』と指示があり、初めて顔を合わせた日に『さあ、ネタ見せをやりましょう!』と、いきなりネタ見せからスタートだったんです(笑)『俺のことお笑い芸人だと思ってるのかな?』って(笑)

 だから、駒木根さんには、僕の家に来てもらって、たまたま家にあったスタンドマイクをサンパチマイク代わりにして『どうも〜!』って、事前に2人で稽古をしていました。駒木根さんは、何度か映像作品や舞台で共演していたので非常にやりやすかったです」

―――安心感のある方とコンビを組めたわけですね。

「駒木根さんが相方役だったと聞いたときも『よっしゃ! 絶対大丈夫だ』と確信していましたし、稽古も本当にスムーズでした。

 僕が少し年上なので、稽古中も僕が何か提案すると、彼も自然に応じてくれて。自然とコンビのような空気感があったように思います。駒木根さんが相方役で良かったと心から思いますし、とても頼もしい存在でした」

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