「ツッコミどころ満載?」『レジェンド&バタフライ』は大コケか大当たりか。忖度なしガチレビュー【あらすじ 評価 キャスト】
text by ZAKKY
現在、大ヒット公開中の『レジェンド&バタフライ』。主演の木村拓哉が登壇した各地のイベントでは、人々が殺到し、地域の経済効果にも貢献するという社会現象を巻き起こしている。今回はそんな話題作を深掘り。前半はコメディ、後半はシリアスとタッチの異なる演出がユニークな本作。忖度なしでガチレビューを試みた。(文・ZAKKY)
「尺が長すぎ!?」。大コケか大当たりか…その内容は?
出演者の演技は、「素晴らしい」の一言に尽きる。主演の木村拓哉(織田信長)、ヒロイン役(濃姫)の綾瀬はるかの圧倒的な存在感はもちろんのこと、特殊メイクの力を借りることで、本人と気付かないほどの変身ぶりを披露する徳川家康役の斎藤工など、国内トップクラスの役者たちが、持てる力を存分に発揮し、作品の強度を高めることに貢献している。
また、戦国時代とはきっとこういう風景だったのだと想像させる、リアリティー溢れる映像美と、エキストラを含めた登場人物の豊かな動き、その細部までのこだわりぶりには素直に舌を巻く。
…が、率直な映画全体の感想を記そう。
長い!尺が長すぎる!!
はっきり言って、最初と最後だけ観れば、内容は把握できる。90分、いや、60分くらいでもまとめられる話が、2時間48分という長尺を必要としたのは一体何故なのか。織田信長(木村拓哉)と濃姫(綾瀬はるか)の30年にも渡る絆を描きたいから長尺になったのだろうか。
それにしても「長すぎる」という印象は拭いがたい。特に後半は、「いつになったら、“本能寺の変”に突入すんねん!」と、思わずツッコみを入れたくなってしまった次第だ。