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ビールの売り子もグラウンド側を振り返る…。
イタリア戦でみせた大谷翔平の熱投

大谷翔平選手
大谷翔平選手Getty Images

1次ラウンドを5戦全勝で1位突破し、準々決勝もイタリアを退けた。この試合に先発した大谷は、この日の登板が今大会最後という噂もある中、“腕も折れよ”とばかりの全力投球を見せる。

筆者はこの試合を3塁側内野席で観戦していたが、一球一球投げるたびに、吠えながら腕を振り続ける。その声はスタンドにまで届き、ビールの売り子の女の子が驚いてグラウンド側に振り返るほどの鬼気迫る奮投ぶりだった。

こうして、全勝でマイアミ行きを決めた侍ジャパンだが、栗山が語るように、楽勝だった試合は1試合もなかった。実際、コールド勝ちはゼロ。韓国とオーストラリアには先制を許す展開だった。

しかし、不思議と負ける気がしなかったと感じたのは、ホームの大声援のみならず、出場しているかどうかに関わらず、ベンチを盛り立て続けたナインの一体感があったからだと、映像を通じて感じ取ることができる。

イタリアを撃破し、準決勝進出を決めたナインは、そのまま深夜便で決戦地・マイアミへ向かう。慌ただしい中でもナインの充実した表情が、スクリーンから見て取れる。

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