「最初の構想では舞台をブラジルに移す予定だった」
役者と話し合って作り上げた独特の世界
―――ネタバレになるから言いませんが、そして、あの衝撃のラストシーンを迎えると。
「個人的にはジャンルを横断し続けるとても良いラストになったと思っています」
―――確かに(笑)。演者と特に話し合ったことは、ありますか?
「真下わかば役の久保田紗友さんには、『とにかく真面目にできるだけやってほしい』と、いう話をしました。コメディ要素やホラー要素もありますが、演じる上ではどう見せようとは考えずとにかくその役として真面目にやってほしいと。」
―――撮影に苦労したシーンは?
「森の中をわかばと山口環奈(莉子)が逃げるシーンやマングローブをわかばが走るシーンなど俳優部が体力的に大変だったシーンも沢山ありますし、クライマックスシーンは全員精神をすり減らしながら挑んでくれました。
それに美術部や衣装部、メイク部、特殊メイク部、CG部、制作部、演出部、撮影部、照明部、録音部…こう挙げていくと全部署言うことになっちゃいますが、要素が多い分とにかく全部署大変なことだらけの現場だったので、申し訳ないなと思っています。
だからこそ海外で評価されてホッとしましたし、国内の皆さんにも受け入れていただけたらいいなと思っています」
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