NHK連続テレビ小説で夫婦を演じた2人が再共演
お互いの現在地
監督と脚本(和田清人と共同脚本)を担当した三宅監督は、「今回、瀬尾さんが書かれた素晴らしい小説を、本当に素晴らしい俳優たちと 素晴らしいスタッフと一緒に作ることができまして。ようやく皆さんに見ていただけるというのが本当に嬉しくて仕方がない」と喜びを噛みしめた。
松村と上白石はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じており、本作では映画初共演&W主演を務め、同僚役として最高の理解者となる特別な関係性を演じる。
お互いの俳優としての魅力について聞かれると、松村は「1つぐらいに絞った方がいいですよね?」と挟むと、「(沢山あげても)全然いいです」と上白石。松村は「多分、時間足りないと思いますんで」と続け、上白石の瞬発力を挙げ「感情を爆発させる力とかもありますが、その場に馴染む力」と称賛。
「この映画は観ていただいたらわかると思うんですけど、何が主人公だって言ったら、きっと街なんじゃないかなって思うような映画」と続け、「初日のワンシーン目から、本当にもうその辺、15分ぐらいかけて家から歩いてきたのかな?と思うような佇まいと 声の使い方、喋り方とかをされるんですよ」「何を感じてるか僕はわかんないですけど、そこの感覚っていうものはものすごい鋭いというか、それは朝ドラもそうでしたけど、時代を感じ取って自分に反映するってのは、本当に他の追随を許さないんじゃないか」と魅力を語った。
上白石は「ちょっとだけいじってます?(笑)」とツッコミを入れるようにコメントすると、松村は「ほんとにこれ。ほんとに。そんな素敵な女優さんでございます」とまとめた。
松村のコメントを受けて、上白石は「ここに居さえすればいいんだなっていう現場を、監督を始めスタッフの皆さん、キャストの皆さんが既に作っていてくださったので、もうそこに行けば藤沢さんになれる」と感謝。「この方々の胸をお借りしてやれば大丈夫だっていう安心感がある現場なので、そう言っていただけてありがたいです」と受け止めた。