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役に入り込むために役立った趣味

松村沙友理
写真Wakaco

ーーー他の演者さんの演技に関して、ネタバレにならない範疇でお聞きしたいです。

「くどいようですが、本当に役者さんってすごいなと改めて感じたということが、全てなのですが、私はついつい、早口で詰めてセリフを言ってしまうんですね。まだまだだなあ…と思いつつ、高橋克典さんのゆっくりと語っていく姿は、もう これぞ、俳優さん! と思いましたね。そばで聞いていてとても心地いいですし。

ーーーさすがの貫録って感しですよね。今回の役に限らずなのですが、ご自身の趣味などで、演技に対して役立っていることはありますか?

「う~ん、アニメはずっと昔から好きなんです。自分の役をやる時に、例えば声優さんの誰を真似するというよりは、台本読んでいる時に、アニメーションとして映像が頭の中で流れることはあります」

ーーー特に好きなアニメを挙げるとしたら?

「私にとって、なかなかハードルが高い質問ですね~。最近、ハマったものか、数年前か、人生でずっと好きな作品、どれにしましょう(笑)?」

ーーーでは。人生でずっと好きな作品で、お願いします!

「『コードギアス』ですね」

ーーーそれはもう、10代の頃から?

「そうですね。特に『コードギアス 反撃のルルーシュ』(毎日放送 2006〜2008)シリーズにおける主人公、ルルーシュ・ランペルージ様が、とにかく大好きでして(笑)。

ーーーかっこいいですよね! ちなみに、好きな映画を挙げるとしたらなんでしょうか。

「『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2009)ですね。老夫婦の話であり、何十年もずっと一緒にいる愛ってものに、とても憧れがありまして。あの、ベンジャミンバトンが生まれた時は老人のような顔だったのに、歳を取る度に若返っていくという設定も面白いですし、その後、幸いの人に巡り合うなんて最高ですよね~」

ーーー役を演じるに当たって、オフの時でも、その役の雰囲気が出てしまうことはありますか?

「あんまり自分ではそう思っていないですけど、周りの人に言われることはあります。メンタル的に結構しんどい役をやってる時は、自分もあんまり普段だったらそんなに気にならないことが、細かく神経質になっちゃったりとか。なんか、無意識のうちに自分で引きずってるなと、周囲に気付かされますね」

ーーー素人にはわからない俳優さんの感覚ですね。

「多分、みなさん、そうだと思います。オンとオフを切り分けていると言う方もいらっしゃると思いますが、私にはそれは無理ですね(笑)」

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