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なぜゴジラは人間を食べないのか…? 劇中で捕食シーンが描かれないワケ。史上唯一、食事シーンが描かれたゴジラ映画とは?

text by 編集部

東宝が生み出した日本を代表する怪獣・ゴジラは、今や世界で製作されるフランチャイズ映画となった。そんなゴジラは、街全体を破壊し、他の怪獣と激しく戦う姿を観客に見せるが、食べ物を食べる姿は描かれない。だが一方、史上唯一ゴジラの捕食シーンが描かれた映画が存在する。今回は現地メディアscreen Rantを参考に詳細を確認する。

怪獣映画に必須な捕食シーン

映画ゴジラ1954Getty Images

ゴジラは食べ物を食べる姿を見せることはない。これには大きな理由が存在する。

1954年、スクリーンに初登場した日本発の怪獣ゴジラは、今や、アメリカ発“モンスターパニックムービー”太祖の「キングコング」とその肩を並べ、映画界を代表する怪獣となった。

東宝が生み出したゴジラは、レジェンダリー・ピクチャーズの『モンスターバース』を筆頭に、数多くのアメリカ映画にも登場を果たしている。また最近では、山崎貴監督の映画『ゴジラ-1.0』(2023)に登場し、地球の味方ではなく、人類の敵である“怖いゴジラ”の復活を印象付けた。

注目したいのは、上述したキングコングなどの他の怪獣達は、スクリーン上で食べ物を食べることだ。

ゴジラは放射熱線(アトミックブレス)を発射し、敵に噛みつくものの、食べ物を食べない。初期の設定では、ゴジラは“海の中の魚を食べる”とされており「海の様子がおかしい」と漁師が嘆くシーンは登場するものの、実際にゴジラが魚を捕食する姿は描写されていない。それは一体なぜのか。

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