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映画『サユリ』の現場で学んだこと

(左から)近藤華、南出凌嘉。写真:浜瀬将樹
(左から)近藤華、南出凌嘉。写真:浜瀬将樹

―――今回、南出さんは座長を担ったわけですが、いかがでしたか?

南出「僕は撮影現場では、監督が一家の大黒柱である父親で、主演俳優は長男であると考えているんです。今回は、俺が座長か…というプレッシャーを感じつつ、自分で空気を作っていかなきゃいけないんだろうなと思って臨みました。でも、やっぱり引っ張っていただくことが多くて。特におばあちゃん役の根岸季衣さんには沢山助けていただきました」

―――近藤さんは座長として作品に向き合う南出さんからどんな印象を受けましたか?

南出「僕、うるさかったよね、多分」

近藤「うん、ずっと(笑)。でも私はとても緊張しやすい性格で、今回はキャリアのある方々が多い現場だったのもあり、上手く溶け込めるか、クランクイン前はちょっと不安だったんです。でも南出さんがたくさん喋りかけてくださって、リラックスできる空気を自然に作ってくださいました」

―――今回の現場を通して、お2人が役者として学んだものは何でしたか?

南出「今回はホラー映画なので、先ほどもお話しした、観客に僕が演じる役と同じ目線に立ってもらい、同じ感情になってもらうのが肝でした。そこに関しては、上手くできたなって思う部分もあるし、まだまだ精進しなきゃなって思うところもたくさんあって。逆に言うと、新たな課題が見つかったということは、成長できた証かなと思っています」

近藤「さっきもお話しした通り、普通に日々を過ごしていたら、『もう死ぬかも』みたいな切羽詰まった表情を浮かべる機会もないので、そういうお芝居を振り切ってやるには、恥ずかしさを取っ払わないとできません。今回はそれを最低限ちゃんとできたかなと思っています。それに加えて、極限的な状況における演技を経験したことで、今後、シリアスな場面とかでも活かせると思っています」

―――お2人の今後の活躍にも期待しております。本日はありがとうございました。

(取材・文:山田剛志)

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