伊藤万理華が語るチャチャファッションへのこだわり
―――伊藤さんはチャチャの衣装にも関わっているそうですが、その経緯について教えてください。
伊藤「最初の衣装合わせで、スタッフの皆さんとチャチャ像を考えました。衣装さんが持ってきてくださった衣装もたくさんありましたが、監督や衣装さんと、もっと私自身が普段から着ているような洋服の要素を入れようか…など話し合いました。
俳優がこんなに衣装のことに関わっていいのかな?と思ったりもしましたが、私の感性をもっとチャチャ役に反映させてほしいというスタッフさんの意向もあったので、私なりに考えたチャチャのイメージ画像を監督や衣装さんに200枚くらい送りました」
―――すごいですね! チャチャの衣装はけっこう伊藤さん好みのファッションなのですか?
伊藤「私はアンティークなものを集めたりするのですが、チャチャは流行に敏感なイメージがあったので、そこは少し違うと思います。昔、流行ったものがまた流行ったり、流行は廻るものなので、“チャチャのファッションは一歩先を行っているのか、完全にズレた世界線にいるのか”など、皆さんと話しながら衣装を決めていきました。
衣装に私の私服も合わせたりもしました。『伊藤万理華なのか、チャチャなのか』という微妙なラインを狙って……。本当にゼロから衣装に関わったので、めちゃくちゃ大変でした」
中川「衣装、かっこよかったですよ!」
伊藤「ありがとうございます!」
―――中川さんはビジュアルの見せ方で工夫したところなどありますか?
中川「歩き方とか座り方、姿勢などを役によって変えることはどの作品でもやっていることなので、今回もその点を考えながら臨みました。樂の役は痩せたり、太ったり、鍛えたりという体型の変化へのリクエストはなかったので、外見はそのままです。
ただ樂を演じるにあたって、存在感や説得力を持たせるのはどうしたらいいのかと悩みましたね。樂の不思議な魅力に観客の皆さんを引き込まないと成立しない役なので。そこは監督といろいろ話し合いました」
伊藤「中川さんとは初共演なので、『どういう方なんだろう、樂みたいにミステリアスな方なのかな』と想像していました。でも実際にお会いしたら、全然違いました。全然違うキャラなのに、中川さんがもともと持っているオーラを樂という役に繋げていたので、そんなことができるなんてすごい! と思いました」