29歳になった安希子の複雑な思い
ある日突然、梱包のアルバイト先で、安希子は景子から結婚の知らせを受ける。さっそくヒカリとともに景子の家を訪れ、新郎を紹介してもらう。
そこにいたのは、気が利いて優しそうではあったが、お世辞にも二枚目とはいえない小太りの男性。かつてアイドルとして活躍し景子とは不釣り合いな印象だ。
安希子もヒカリも言葉には出さないが、雰囲気的に「妥協」という空気が流れる。さらに言えば、景子は結婚に“逃げた”ということもできる状況だ。
なぜそう言えるのか、その後、2人の帰り道に景子も加わり、「幸せになりたい!」と絶叫する安希子。そこにヒカリも乗り、なぜか幸せいっぱいのハズの景子も同じ言葉を叫ぶのだ。
安希子らに「景子は幸せでしょ?」と突っ込まれるが、それでも景子は構わずに叫び続ける。女性にとって「幸せ」とは何なのかを考えさせるようなシーンだ。
サザポンとの共同生活の間に、安希子は29歳を迎える。いよいよ“アラサー”突入だ。友人2人はケーキで祝ってくれるが、安希子の思いは複雑だ。