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29歳になった安希子の複雑な思い

©2023「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」製作委員会
©2023人生に詰んだ元アイドルは赤の他人のおっさんと住む選択をした製作委員会

ある日突然、梱包のアルバイト先で、安希子は景子から結婚の知らせを受ける。さっそくヒカリとともに景子の家を訪れ、新郎を紹介してもらう。

そこにいたのは、気が利いて優しそうではあったが、お世辞にも二枚目とはいえない小太りの男性。かつてアイドルとして活躍し景子とは不釣り合いな印象だ。

安希子もヒカリも言葉には出さないが、雰囲気的に「妥協」という空気が流れる。さらに言えば、景子は結婚に“逃げた”ということもできる状況だ。

なぜそう言えるのか、その後、2人の帰り道に景子も加わり、「幸せになりたい!」と絶叫する安希子。そこにヒカリも乗り、なぜか幸せいっぱいのハズの景子も同じ言葉を叫ぶのだ。

安希子らに「景子は幸せでしょ?」と突っ込まれるが、それでも景子は構わずに叫び続ける。女性にとって「幸せ」とは何なのかを考えさせるようなシーンだ。

サザポンとの共同生活の間に、安希子は29歳を迎える。いよいよ“アラサー”突入だ。友人2人はケーキで祝ってくれるが、安希子の思いは複雑だ。

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