日本勢のパフォーマンスが胸熱！

HYDEとSixTONESかっこよすぎ

音楽で人々を勇気付けるアーティストたち。それぞれのパフォーマンスが光る本作だが、中でも特に目を惹いたアーティストを紹介する。

まずは、ジャニーズの異端児・SixTONESだ。彼らは、YOSHIKIが作詞・作曲したデビュー曲『Imitation Rain』を披露。

楽曲に定評があるSixTONESは、メインボーカルのジェシーを中心に、ミュージカルで鍛え上げたの高音が特徴の京本大我、ラップスキルが群を抜く田中樹、低音ボイスのハモりが抜群の松村北斗、キャラメルボイスかつ力強い歌声が魅力の森本慎太郎、やさしい歌声でまっすぐに歌い上げる高地優吾の、それぞれの特徴を活かした完成度の高い曲が特徴だ。

今回の屋外でのパフォーマンスでは雨が降っており、奇跡的にも曲の世界観にピッタリなシチュエーションだ。『Imitation Rain』のMVのずぶ濡れになりながら踊るシーンが想起され、ファンの心は密かに沸いただろう。

彼らのダンスは、お世辞にも揃っているとは言い難い。しかし先述した通り、それぞれの個性が強いためにそれが逆に面白い。ダンスシーンは、セットした髪の毛が濡れ、曲の経過とともに雨に濡れている様子が美しく、かつ、ドラマチックな演出のように感じる。

SixTONESの、時にしっとりと時に力強い情感たっぷりな歌声に、YOSHIKIのドラムが重なり、さらなる躍動感を与え、熱いエネルギーがみなぎるパフォーマンスになった。

次に、HYDEが歌う『Red Swan』だ。

人気アニメの主題歌でもあることから、国内外でも歌ってみた動画が投稿される曲であり、こちらもファンにとっては歓喜もの。

そして流石の歌唱力を見せつけるHYDE。そこにYOSHIKIがドラムをのせる。これだけでも十分すぎるほどに興奮するが、なんとそこにSUGIZOのギターが鳴り響く激アツ展開。

そして何よりも、YOSHIKIのピアノ、ドラムがかっこよすぎる…。X JAPAN世代ではない筆者も、そのパフォーマンスに思わず感動してしまい、YOSHIKIの演奏に引きこまれてしまった。

音楽の持つ力を過小評価しているつもりはなかったが、度肝を抜かれるとはこういうことなのか、と身を以て体験した。