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日向坂46四期生へのヒアリングを基にしたキャラクターたち

映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』
©2024 映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」製作委員会

 東京を訪れた修学旅行生たちそれぞれの姿を映し出すにあたり、制作陣は企画段階から11人全員に直接事前インタビューを行い、それぞれの学生時代の思い出や、アイドルになる前のエピソード、東京への想い、彼女たち自身のキャラクターについてもヒアリングを重ねた。それを基に、彼女たちのリアルな物語が盛り込まれた完全オリジナル脚本を作り上げ、配役を決定したという。そんな配役も本作の大きな見どころとなっている。

 主人公の池園を演じた正源司は、「ちょっと少年っぽいところが、この映画の主人公にぴったりだと思いました」と熊切監督が語るように、アクティブで男前なところがある池園のキャラクターを等身大で演じ、観る者を引きつける。

 池園班の班員・羽川恵(めぐ/藤嶌果歩)と彼女と行動を共にすることになる辻坂美緒(竹内希来里)は、映画の中でも貴重な“恋”パートを担い、2人の友情劇も見どころの一つに。

 同じく班員の説田詩央里(石塚瑶季)は、推しキャラのグッズを手に入れたい! と、同志の角村若菜(清水理央)、梁取茜(宮地すみれ)、門林萌絵(山下葉留花)と都内各所でグッズを手に入れるために奮闘。個性豊かな4人のキャラクターが織りなす何故か多難な展開に、思わずクスっとさせられる。

 都会派女子・枡谷に憧れる花里深雪(平尾帆夏)が付きまわれた班員で東京出身の枡谷綾乃(小西夏菜実)は、東京のヲタ活仲間・満武夢華(平岡海月)と遭遇。花里に自分の本性を隠して3人で行動を共にすることに。

 見た目も垢ぬけている枡谷が頑張ってクールぶっているところに人間くささを感じてニクめない。そんな枡谷をフォローする満武との友情や、花里のリアクションが新鮮で、距離感のあった3人に妙な連帯感が生まれるのも楽しい。

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