激化するアクションと成長するヒロイン
エポック・メイキングな1作目の続編となるのが、この『モアナと伝説の海2』だ。今作は、もともとは「Disney+(ディズニープラス)」で配信されるシリーズとして制作されていたようだが、今年になって映画として再構成し公開されることが発表された。また今回、リン=マニュエル・ミランダは参加していない。
そうした制作の過程やミランダの不在といった事情含め、完成度の高かった前作と比べてしまう人もいるかもしれないが、『モアナと伝説の海2』では、激しさを増したアクション、主人公たちのさらなる成長、多様な人々との共存を描いており、シリーズに新たな魅力をもたらしている。
本作は前作の3年後が舞台になっている。冒頭、モアナは、島の外にいるかもしれない他の民を探す日々を送っている。
あるとき、先祖の幻影を見たモアナは、人々が集う島・モトゥフェトゥがかつて存在したこと、しかし、嵐の神ナロ(トゥフィガ・フェプレアイ)がこの島に呪いをかけて隠してしまったことを知る。ナロに立ち向かい、海の民たちが集う古代の島を見つけるために、モアナは仲間を集めて再び冒険の旅に出る。