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ラストの展開が熱すぎる…。映画『はたらく細胞』が成功した7つの改変ポイントとは? 実写映画で叶った熱い共闘シーンを解説

text by ZAKKY

永野芽郁と佐藤健がW主演を務める映画『はたらく細胞』が現在公開中だ。本作は、清水茜による漫画を原作とし、細胞を擬人化したストーリーとなっている。今回は、原作から大きく改変されたストーリーやオリジナル展開などを解説しながら、本作の魅力に迫る。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー】

実写映画が生んだ新たな世界観

『はたらく細胞』
(C)清水茜/講談社 (C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 (C)2024映画「はたらく細胞」製作委員会

 本作の原作漫画は、人間という生命体の中でこんなにものスペクタルロマンが起きていることを、感動と驚きとユーモアで表現した名作である。

 そもそも、「細胞」を擬人化し、「はたらいている」という表現設定が斬新で、世界的にも類を見ない物語ではないだろうか(細胞はあくまで細胞の姿のままで表現されている作品はあるとは思うが)。

 さて、そんな名作の実写映画版だが、製作陣は、原作を忠実に表現すると思いきや、この物語にさらなる世界観を構築することに成功した。

 本作は、原作通りに、人間の体内の細胞たちが、働いている様子を描いている。しかしそれだけにとどまらず、細胞たちが形成する人間そのもののヒューマンドラマを絶妙なバランスで挿入し、擬人化された細胞たちの世界と現実の人間が見事に交錯し、感動を呼ぶ壮大な作品に仕上がっている。

 本作の原作改変は、物語の深みを大いに増しており、原作ファンである筆者としても「あり」だと強く評価したい。

 何より人間が生きる世界を描いたことで、体内で働く細胞たちの世界観がよりリアルに見えてくるのだ。

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