改変ポイント③
日胡の体内で繰り広げられる命の戦場
一方、日胡の体内では、原作における「すり傷」「赤芽球と骨髄球」「がん」というストーリーがベースとなっていることを言及したい。
ヘルパーT細胞(染谷将太)の命令により、がん細胞などを殺す自身の舞台を率いる「キラーT細胞(山本耕史)」たちの登場。さらに、がん細胞やウイルス細胞を見つけ出し、攻撃する一匹狼的な存在「NK細胞(仲里依紗)」が姿を現わす。2人は各々、病原菌を始末する目的とは言え、やり方が違うので、犬猿の仲である。
そんな2人と白血球を加えた、病原菌とのバトルシーンは迫力満点! 人間の体内で起こっている戦いを人間が演じているという不思議な描写は、実写版の方が、自分の身体の中でもそのような戦いがあるのかと実感させてくれる。「がんばれ! 細胞たち!」と、思わず応援したくなってしまう。