映画『グランメゾン・パリ』が成功したワケとは? 木村拓哉が”チームもの”でこそ輝く理由を徹底解説。評価&考察レビュー

木村拓哉主演の大ヒットドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)が、待望の映画『グランメゾン・パリ』として戻って来た。ドラマから約5年、日本からパリへと舞台を移したチームグランメゾンがミシュラン三つ星という”最後の挑戦”に挑む。今回は、本作の魅力に迫る。(文・村松健太郎)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:村松健太郎】

脳梗塞と付き合いも15年目を越えた映画文筆屋。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在各種WEB媒体を中心に記事を執筆。

前人未到の挑戦劇!

ドラマSP『グランメゾン東京』©TBS
ドラマSP『グランメゾン東京』©TBS

 2019年10月期にTBSドラマの看板枠日曜劇場にて放映され、全話二桁視聴率を獲得したドラマ「グランメゾン東京」がワールドワイドにスケールアップして、その名も『グランメゾン・パリ』として映画化された。

 ドラマではフランスで一度挫折を経験したシェフ・尾花夏樹が新たな仲間を得て東京で再起を図り、“グランメゾン東京”を開店、三つ星獲得を目指した。映画は、その後の物語となっている。

 フランスで“グランメゾン・パリ”を開いた尾花だが、二つ星に留まる日々を送っている。さらにとあるガラ・ディナーで失態を演じてしまった尾花は“次のミシュランで三つ星を獲得しなければフランスを去る”という約束を交わしてしまう。

 チームグランメゾンは世界最高峰の“三つ星”を手にすることができるのか、前人未到の挑戦劇がスクリーンで展開される。

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