ゴールデングローブ賞アニメ映画賞受賞など、50を超える映画賞を獲得! 映画『Flow』アカデミー賞ノミネート最有力視!

text by 編集部

ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる映画『Flow』が3月14日(金)より公開される。そんな本作が、2025年アカデミー賞国際長編映画賞ラトビア代表、2024年アヌシ―国際アニメーション映画祭4部門、2025年ゴールデングローブ賞アニメ映画賞など、50を超える映画賞を受賞した。(文・編集部)

国境を超える“言葉のない旅路”に世界中が熱狂

©Dream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.
©Dream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.

 本作は、洪水に呑まれつつある世界を舞台に、時には運命に抗い、時には流され漂う一匹の猫と、道中を共にするさまざまな動物たちを見つめる物語だ。

 2024年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でプレミア上映を飾った本作は、同年のアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞、観客賞含む4冠を受賞した。

 さらに、アカデミー賞国際長編映画賞ラトビア代表に選出され、2025年ゴールデングローブ賞では『インサイド・ヘッド2』『野生の島のロズ』『モアナと伝説の海2』ら錚々たるビッグタイトルをおさえてアニメーション映画賞を受賞し、ラトビア映画史上初の快挙を遂げた。

 そして、1月10日現在、ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を含め、50を超える映画賞を獲得。ギンツ・ジルバロディス監督の出身国であるラトビアでは『タイタニック』(1997)を超える動員を記録し、歴史的なヒット作となった。

【ストーリー】

 世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事が出来るのか? そして、この冒険の果てにあるものとは―?

【作品情報】

監督:ギンツ・ジルバロディス 
2024/ラトビア、フランス、ベルギー/カラー/85分
配給:ファインフィルムズ 映倫:G
原題:Flow 
©Dream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.
公式サイト

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【了】

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