地味なアクションモノかと思いきや…映画『ビーキーパー』が映画ツウから支持されるワケ。評価&考察レビュー

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)で銀幕デビューを飾って以降キレキレのアクションで世界を魅了してきたジェイソン・ステイサム。そんな彼の主演作『ビーキーパー』が絶賛公開中だ。今回はハリウッド映画に精通する筆者によるレビューをお届け。ステイサムの比類なき魅力と本作の意義を徹底解説する。(文・中川真知子)

———————–

【中川真知子プロフィール】

 映画xテクノロジーライター。アメリカにて映画学を学んだのち、ハリウッドのキッズ向けパペットアニメーション制作スタジオにてインターンシップを経験。帰国後は字幕制作会社で字幕編集や、アニメーションスタジオで3D制作進行に従事し、オーストラリアのVFXスタジオ「Animal Logic」にてプロダクションアシスタントとして働く。2007年よりライターとして活動開始。「日経クロステック」にて連載「映画×TECH〜映画とテックの交差点〜」、「Japan In-depth」にて連載「中川真知子のシネマ進行」を持つ。「ギズモードジャパン」「リアルサウンド」などに映画関連記事を寄稿。

2025年の幕開けを飾る作品

© 2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.
© 2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

 いつからだろう、ジェイソン・ステイサム主演と聞くとワクワクするようになったのは。

 水泳で鍛えた肉体で着こなすあらゆるユニフォームとスーツ。どんなアクションにも挑む俳優魂。ステイサムの名前を見るだけで、たとえどんなにB級臭がしようとも期待値が上がってしまうのは筆者だけではないはずだ。

 2025年のスタートを飾るにふさわしい世直しアクション『ビーキーパー』も、期待通りの作品だった。

1 2 3 4 5 6 7
error: Content is protected !!