「映画製作者にとって重要な問題」トッド・ヘインズ監督が語る、トランプ政権が映画業界に与える影響とは?
text by 編集部
『キャロル』(2015)や『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(2023)で知られるトッド・ヘインズ監督が、ベルリン国際映画祭の審査員長に出席。記者会見で、トランプの2期目についての見解を問われ、トランプ政権の映画業界への影響を語った。(文・編集部)
映画制作での資金調達
トッド・ヘインズ監督は、トランプ政権の復帰が映画制作にどのような影響を与えるかについて「アメリカの映画製作者全員にとっての重大な疑問だ」と指摘した。
続けて、「米国で私が知っている人や海外の友人は皆、トランプ政権の最初の3週間の一連の行動を非常に心配し、ショックを受けながら目撃しています。国民の間に不安定感とショック感を植え付けることが戦略の一部だったと思います。ですから、さまざまな形の抵抗を統合するために私たちがどのように進めるかは、まだ計画中であり、民主党内でもまだ検討中です。実際にこの大統領に投票した人の多くが、米国の経済安定に関する彼の約束にすぐに幻滅するだろうことは間違いありません」と語った。
特に今年の第75回ベルリン国際映画祭は、ドイツ国内の政治的混乱の中で開催されている。様々な社会問題を映像を通して発信できる映画は、政治や社会問題とも切り離せない芸術なのだろう。
(文・編集部)
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